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アメリカ、ヨーロッパ、国内と、デジカメ片手に「たれぱんだ」といっしょに旅行しています。
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カナダで購入した海泡石(メシアム)のパイプです。
実はこのパイプは使い込むことによって、色が変化していくものとか…。
タバコをまったく吸わない私と配偶者では、宝の持ち腐れ。

それでも、
10年以上前に買ったので、年々クリーム色は柔らかく変化はしているようです。

メシアムパイプ

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10年に一度といっていい異常気象の猛暑のウィーン。
ウィーンが暑い、暑いといっていましたが、ハンガリーやブルガリアもものすごい暑さで、熱中症による死者がでたくらい…
まったく運がないですね。

いろいろと見て回りたいのは山々ながら、だいたい観光は午前中に回り、配偶者と落ち合って昼食。
ホテルで休憩して、夕方の7時くらいからまた動き始める、という生活パターンでした。

ということで夕方7時くらいのウィーンです。(といっても夏時間なのでまだまだ明るいですね。)

シュテファン寺院1

19世紀のアールヌーヴォー建築から、今度は遡って、ゴシック教会です。

ヨーロッパの街は大抵、教会を中心に同心円状になっていますが、ウィーン旧市街の中心をなすのが、このシュテファン寺院。

シュテファン寺院2

ゴシック教会なのですが、屋根がチロル風なのが特徴です。
ハプスブルグの故郷はチロル地方なので、そのためでしょうね。

シュテファン寺院3

天をつくゴシック教会ですが、現在改装中。

シュテファン寺院4

中に入る機会は逸してしまいました。
ステンドグラスきれいだったろうなぁ…。

シュテファン寺院5

ここらへんは観光名所なので、人だかりです。
深夜になっても人の行き来が絶えないほどににぎやかでした。


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もう一つ、「生きている」アール・ヌーヴォー建築をご紹介しましょう。
アール・ヌーヴォーの建築家、オットー・ワーグナー設計の集合住宅、「マジョリカハウス」です。

マジョリカハウス

赤い花模様のタイルと、金色の手すり、緑。19世紀のものとは思えないほど、モダンで素敵な外観です。

マジョリカ焼き

赤い花模様のタイルと、金色の手すり、緑。19世紀のものとは思えないほど、モダンで素敵な外観です。
もちろん、アール・ヌーヴォーなので植物モチーフです。


メダイヨン館

一方その隣にあるのが、コロ・モーザー設計の「メダイヨン館」です。
おなじくアール・ヌーヴォー形式の集合住宅です。

壁面を飾る金細工が「メダル」のようであることから「メダイヨン館」と呼ばれています。
ポイントを絞った金色の使い方が上品かつ華麗な外装になっています。

メダイヨン館

飾り部分の拡大です。シダ模様になっているところがやっぱりアール・ヌーヴォー。

メダイヨン館2

角にアールをとっているのが近代建築のよう。

メダイヨン館3

実際に現在でも住居として人が住んでいるので、内部の見学はすることができません。
でも、私のように観光客がカメラぶらさげてやってくるわけで、この素敵なマンションい住むのはなかなか大変かも。
少なくとも、洗濯物は干せませんね。(^^;;;

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オーストリア絵画館ではグスタフ・クリムトの絵をたくさん見ましたが、クリムトといえば、もう一つ忘れてはいけないのが、ゼゼッション(分離派会館)です。
19世紀末、皇帝や貴族の庇護から離れ、これまでとはまったく違う新しい芸術の波を起こそうとした芸術家たちの築いた建物です。

クリムトをはじめとする、「ユーゲントシュティール(アール・ヌーボー)」の花はここから生まれました。

ゼゼッション1

バロック形式の、装飾過剰といっていい建物たちの中で異色を放つこの建物。
誇らしげに、保守派からの分離を宣言しているかのよう。

金色キャベツ

金色の透かし彫りのドームがシンボルです。
まー、口の悪いウィーンっ子は「金色のキャベツ」と呼んでいるとか
なにはともあれ、目立つ建物であることには間違いありません。

正面の入口の壁には「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」と書かれています。

入口2

植木バチまで、ちゃんとクリムト流に渦巻き模様です。
で、カメが支えています。「世界」を顕しているのかな。細部まで凝っていますね。

扉

入口にはメデューサ(?)の顔が
ここらへんはわりと新古典主義が抜けてないかも、などと思いました。

内部

ここで見ることのできる絵はたった一枚。
クリムトのベートーベンの交響曲第九「歓びの歌」をテーマに描いた壁画「ベートーベン・フリース」だけです。

残念ながら地下の壁画は撮影禁止でしたが、個人的にはクリムトの最高傑作ではないかと思える圧倒的な作品です。

サイド

この分離派と呼ばれる人たちが、現代美術のターニングポイントとなったことは確かです。
残念ながら「アール・ヌーボー」は廃れていきますが、ここウィーンには、その「アール・ヌーボー」形式がまだ生き残っている希有な地であるようです。

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ウィーン世紀末芸術を堪能した後、中央の出口に急ごうとすると、もうひとつ部屋がありました。
現在改装中の中世美術館の一部がこちらで展示されているようです。

中世美術館

あまりはっきりとした表示がでてないのですが、中は品のよい壁紙や絵画がちらちらと見えます。

古拙なマリア像

どこかの教会をそのまま移築したかのような部屋の中、古拙で美しい像が幾つも飾られています。
中でも幼子を抱いたマリア像の美しさ。
そっとくねったたおやかな姿勢といい、表情の柔和さといい、観音像のような趣があります。

聖人像

錫杖をもった聖人像。
たれもちょこんとおじゃましました。

見ている人が誰もいなかったので、こっそり。

絵画

宗教画も、年月を重ね、淡やかになった色遣いがとてもいいです。

絵画2

こちらも宗教画。展示が暗いのが撮影には向きませんが、雰囲気はとてもよかったです。
ここだけ極端に人が少ないので、私にはうれしいけど、みんな見る目がないなりよ。

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