アメリカ、ヨーロッパ、国内と、デジカメ片手に「たれぱんだ」といっしょに旅行しています。
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フェニックス旅行記を書いている真っ最中ですが、6/1の会期終了目前で、九州国立博物館の「国宝 大絵巻物展」に行ってきましたので、急ぎこちらをレポートします。
本当に久しぶりの九州国立博物館。通常ルートとは違う回り道で行ってみました。
雨が降りそうな空模様ながら、なんとか保ってくれて、夏を感じさせる日差し。
それでもさすがに新緑の庭はほっとします。
ここの美術館はこの自然をも含めての建築です。
相変わらずの威容。窓ガラスに周囲の山々が映りこむのがいいですね。
さて、国宝 大絵巻物展。
京都国立博物館から、借りだした貴重な巻物類です。
京都国立博物館には、行ったことはあるけれど、それでも巻物類だけに焦点をあて、一同に、というコンセプトは非常に面白いですね。
それに、この緋色のポスター、すごくセンスがいいです。
会期終了目前ということもあって、ものすごい人。人。人。ああ、しまったもっと早くに来ておけばよかった。うみゅう。
とにかくみんなガラスケースに貼り付いて、動いてくれません。絵巻物だけに、普通の絵画と違って下を覗き込まないといけないし、人の隙間から一部観賞ってわけにいかないので。
ここまで多くなったら、きちっと列にして、動きながら観賞、ということにしたほうがいいんじゃないかと思いました。
とはいえ、各種の寺社縁起、高僧伝。美しい色彩に、こういった絵巻を保存、修復に尽力されている方々の努力が偲ばれます。
ビビッドな色彩、炎や水の表現の生き生きとした風景。「病草子」などのリアルな表現。やー、現代の漫画のルーツともいうべき物語性。面白いなぁ。
化け物好きの私として、絶対にはずせないのが、重要文化財、百鬼夜行図。仏具、楽器や日用品などの古道具が付喪神に変化し深夜に京中を徘徊する様子を描く、とされているもの。
ボッシュもかくやというキュートで怖ろしい化け物たちが跳梁跋扈する姿が、描かれています。やーもう楽しくて楽しくて。なんでこの絵巻が国宝じゃなくて重文なんだろう、と思っちゃいます。
もっともこの展覧会では、化け物のひとつひとつの説明を別ブースで行ってあったりと、この絵巻の魅力についてはイチオシみたいで。
ところで、百鬼夜行の化け物はもちろん器物、付喪神ですが、これらってやっぱり市井の人々の姿そのものではないでしょうか?
なにしろ仏具である経文まで化け物として変じていますが、ここらへん権力を握った坊主たちを連想させます。また貴族たちが使う道具が散見されるのも腐敗した貴族階級っぽい。そういう当てこすりも含めて、「百鬼夜行」といった感じです。
さて私は寡聞にして、この絵巻のオチが赤い球体と思しきもの(説明では太陽とされています。)の出現とは知りませんでした。百鬼夜行図
おどろおどろしき赤と黒の表現で、楽しく滑稽な妖怪大行進とばかりと思っていた図が一転、陰惨な雰囲気を帯びます。(説明にあるような、太陽による浄化というには画面おどろすぎませんか?)
この赤い球、私には太陽ではなく月、しかも蝕の月に見えるのです。
夜行図なのに画面が白いのは、満月の月明かりによるものではないでしょうか?そして、その冴え冴えとした美しい月が、真っ赤に月蝕される。(実際、皆既食の月の色はこんな感じです。)
月蝕
化け物(或いは人々)コミで、世界に大災厄がふりかかかる、そういった予兆に充ち満ちています。
定説とは全然違う話ですが、私にはこの絵がそう見えました。
ということで、この図は絶対に手元に置きたいと図録まで買いました。でも図録の「百鬼夜行図」小さいんだよなー。ついつい、絵はがきまで購入しちゃいました。(^^;;;
「悪いなぁ、趣味なんだよ。」
本当に久しぶりの九州国立博物館。通常ルートとは違う回り道で行ってみました。
雨が降りそうな空模様ながら、なんとか保ってくれて、夏を感じさせる日差し。
それでもさすがに新緑の庭はほっとします。
ここの美術館はこの自然をも含めての建築です。
相変わらずの威容。窓ガラスに周囲の山々が映りこむのがいいですね。
さて、国宝 大絵巻物展。
京都国立博物館から、借りだした貴重な巻物類です。
京都国立博物館には、行ったことはあるけれど、それでも巻物類だけに焦点をあて、一同に、というコンセプトは非常に面白いですね。
それに、この緋色のポスター、すごくセンスがいいです。
会期終了目前ということもあって、ものすごい人。人。人。ああ、しまったもっと早くに来ておけばよかった。うみゅう。
とにかくみんなガラスケースに貼り付いて、動いてくれません。絵巻物だけに、普通の絵画と違って下を覗き込まないといけないし、人の隙間から一部観賞ってわけにいかないので。
ここまで多くなったら、きちっと列にして、動きながら観賞、ということにしたほうがいいんじゃないかと思いました。
とはいえ、各種の寺社縁起、高僧伝。美しい色彩に、こういった絵巻を保存、修復に尽力されている方々の努力が偲ばれます。
ビビッドな色彩、炎や水の表現の生き生きとした風景。「病草子」などのリアルな表現。やー、現代の漫画のルーツともいうべき物語性。面白いなぁ。
化け物好きの私として、絶対にはずせないのが、重要文化財、百鬼夜行図。仏具、楽器や日用品などの古道具が付喪神に変化し深夜に京中を徘徊する様子を描く、とされているもの。
ボッシュもかくやというキュートで怖ろしい化け物たちが跳梁跋扈する姿が、描かれています。やーもう楽しくて楽しくて。なんでこの絵巻が国宝じゃなくて重文なんだろう、と思っちゃいます。
もっともこの展覧会では、化け物のひとつひとつの説明を別ブースで行ってあったりと、この絵巻の魅力についてはイチオシみたいで。
ところで、百鬼夜行の化け物はもちろん器物、付喪神ですが、これらってやっぱり市井の人々の姿そのものではないでしょうか?
なにしろ仏具である経文まで化け物として変じていますが、ここらへん権力を握った坊主たちを連想させます。また貴族たちが使う道具が散見されるのも腐敗した貴族階級っぽい。そういう当てこすりも含めて、「百鬼夜行」といった感じです。
さて私は寡聞にして、この絵巻のオチが赤い球体と思しきもの(説明では太陽とされています。)の出現とは知りませんでした。百鬼夜行図
おどろおどろしき赤と黒の表現で、楽しく滑稽な妖怪大行進とばかりと思っていた図が一転、陰惨な雰囲気を帯びます。(説明にあるような、太陽による浄化というには画面おどろすぎませんか?)
この赤い球、私には太陽ではなく月、しかも蝕の月に見えるのです。
夜行図なのに画面が白いのは、満月の月明かりによるものではないでしょうか?そして、その冴え冴えとした美しい月が、真っ赤に月蝕される。(実際、皆既食の月の色はこんな感じです。)
月蝕
化け物(或いは人々)コミで、世界に大災厄がふりかかかる、そういった予兆に充ち満ちています。
定説とは全然違う話ですが、私にはこの絵がそう見えました。
ということで、この図は絶対に手元に置きたいと図録まで買いました。でも図録の「百鬼夜行図」小さいんだよなー。ついつい、絵はがきまで購入しちゃいました。(^^;;;
「悪いなぁ、趣味なんだよ。」
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